40代前半に「ふわっと」走り始めた怠け者ランナーが、59歳でサブ4を達成するまでの実録シリーズ(全19話・週1〜2話ペースで公開中)・第9話。サブ4目前で、転勤により生活が一変した話です。
4時間10分台。あと10分でサブ4に届く――そう思った矢先のことでした。
私に、転勤の辞令が下ります。
転勤で、生活が一変した
引っ越しをして、住む環境も、仕事の内容も、大きく変わりました。そして、これがランナーとしての私には、ことごとく逆風だったんです。
まず、仕事が忙しくなり、生活リズムが変わりました。
そして何より痛かったのが――前回お話しした、「仕事の関係で自然に足腰が鍛えられる環境」が、なくなってしまったこと。気づかぬうちに私を速くしてくれていた、あのありがたい環境が、転勤とともに消えてしまったんです。
生活リズムの変化から夜の10時以降に食事をすることが多くなり、気づけば体重が5キロ以上、増えていました。
練習量は落ちていないのに、走れない
不思議だったのは、練習量そのものは、ほんの少し落ちた程度だったことです。大きくサボったわけではない。正直に言えば、4時間20分台を出していた頃と、練習量はそれほど変わっていませんでした。だから私は、「まあ、もう少しはいけるだろう」と、わりと楽観していたんです。
ところが、スピードがまるで上がらない。同じように走っているつもりなのに、体が以前のように動いてくれない。
(――ずっとあとになって記録を見返すと、練習の回数こそ変わっていないものの、20km以上のロング走がほとんどできていなかったんです。数字は正直です。)
後半、まったく足が持たなかった
そんな状態のまま、私は大会に出場しました。
結果は、ギリギリ5時間を切る、4時間50分台。しかも、残念ながら結構歩きました。
あれだけ「人に歩く姿を見られたくない」と言っていた見栄っ張りの私ですが、走れないものは走れません。よほど足が残っていなかった、ということです。
「もう少しいけるはず」という見込みは、後半でまったく足が持たず、見事に裏切られました。4時間20分台が、まるで遠い昔のようでした。
原因は、たぶん体重 ―― そう思った
このとき私は、不振の原因を「体重増加」だと考えました。
5キロ以上も重い体を引きずって42kmを走れば、そりゃ後半で足も売り切れる。理屈は通っています。
逆に言えば、体重さえ戻せば、また走れるはず。 そう前向きに考えて、私はまた「来年こそ」と、サブ4の挑戦を翌年に持ち越すことにしました。
ところが、その「来年」も
ところが――その「来年」も、私の手には戻ってきませんでした。
今度は、体重とも、転勤とも違う。自分の努力では、どうにもならない理由で。
世界中が、走るどころではなくなったんです。
(続く)
📋 この時期の記録
- 年齢:52歳(この年は3月の地元大会のみ参加)
- 状況:転勤で環境が激変。体重5kg以上増。練習の回数はほぼ同じだが、記録上は20km以上のロング走がほぼゼロに
- 結果:4時間50分台(自己ベストから約40分ダウン。結構歩いた)
- 私の場合:練習量が同じでも、体重と生活環境の変化だけでタイムは大きく崩れました

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